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2005.10.28

比喩を議論で使うということ

http://souseiji.cocolog-nifty.com/blog/2005/10/post_4de9.html#comments
上の「名前: momo | October  8, 2005 04:40 PM」での発言において、以下のような「比喩」に関する発言がありました。

常々、議論における比喩というのは役に立たないどころか、議論が拡散するだけで有効な発言にはならないという結論を個人的に出してたので、丁度良い事例として以下の比喩に関する反論をしてみたいと思います。

日本語の「比喩-ひゆ」の意味や使い方ご存知ですか?
『例えること。ある事柄をわかりやすく説明するために、似ている事柄を借りてきて表す言い方。例文「緑の絨毯を敷いたような、芝生」といった使い方』

芝生は芝生であって、絨毯ではありません。
しかし、その緑の様子を「絨毯」に例えているのです。→ 日本語には、そのような表現方法があります。
AはAであって、Bではないけれど、Aを表現するのにBみたいな感じの人とするのは「有り」。
それに対してAさんが、「ボクはAだよ。Bじゃないよ。」と、いつまでも、いつまでも、ごねることは、あまりないと思うのだけれど・・・。

■反論1
芝生と絨毯を例に出して「比喩」と述べていますが、比喩であることは私が疑問に思ってることの回答にはなりえません。

例え比喩だったとしても、私の言い分は「ボクはAだよ。Bじゃないよ。」ではなく「ボクを何故Bだと思ったの?」と聞いてる状況です。私の質問に回答できないということは、比喩となりえるほど「似ている事柄」ではないということです。

■反論2
例として芝生と絨毯の話や、AとBの話が出ていますが、今回のケースは芝生や絨毯、AやBといった物質や性質として全く異なるモノの対比ではなく、芝生と汚い芝生とか、AとしょぼいAといった感じの対比になります。

これに対して、「何でやねん」と異を唱えるのは十分に納得できる話です。

というか、上記のような同一クラスにおけるインスタンス毎の属性の違いを比喩で表現って、全然比喩にならないと思います。

例文)緑の絨毯を敷いたような絨毯

■反論3
ある事柄に関して分かり易く説明するために比喩という手法を用いるわけですが、今回のケースでは分かり易くなるどころか、説明をするべき人(そうせいじ)に混乱を与えています。そういう点で、あなたの手法を「比喩」だとおっしゃるのであれば、比喩は失敗していると言えるでしょう。

■総括
比喩ってのは、議論相手に上手く伝わるわけはないため、批判されるのを覚悟でやるもんです。その覚悟が無いならば使わない方が良いでしょう。

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2005.10.25

ホワイトバンドネタがヤフーでも

<ホワイトバンド>趣旨説明不足で購入者から批判
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051024-00000025-mai-soci

このため事務局は、店頭に「途上国へ食料や物を届ける運動ではありません」と書いた黄色いステッカーの掲示を順次進めている。ホームページも同様の説明を強調するよう変更した。

とうとう、ヤフーのヘッドラインにまで乗り込んできたホワイトバンドネタです。

ですが、内容としては的外れ感が漂ってます。何故なら、ホワイトバンド運動って政治に影響を与えようとしてる活動なんです。その点を明記してもらわないと、運動の意味を全然知らないで付けてる人が沢山います。「いわゆる募金運動じゃないなら、一体何の運動なんだ?」って疑問に思って、自分で調べなさいということなんでしょうか。せっかくの前進なのに、非常に惜しいです。

私の意見としては、以前書いた「ホワイトバンドつけるには制約が必要」から変わってません。

そして、こういうニュースが流れたときの反応も結構興味深い物があります。

『<ホワイトバンド>趣旨説明不足で購入者から批判』のネットでの評判
http://1470.net/bm/urlinfo/42604940

  • 今更、何言ってんだよ。おせーよ。
  • 良く読めば分かる。詐欺とか言ってる奴は間抜け。
  • あわわ、募金じゃなかったのね。
  • 祭りだ祭り。わっしょい。

ざっと見ただけで、色んなパターンがあります。もっと色々読んでみようっと。

#何はともあれ、ヤフーの影響力の大きさは凄いです

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2005.10.17

アフィリエイトとオピニオンリーダーの関係

私は、アフィリエイトに関して、あまり良いイメージを持っていないのですが、今朝の電車の中で読んだマーケティングの初心者本の中で「オピニオンリーダーを経由しての販売」という面白い考え方を見つけて、アフィリエイトという仕組みは、その考え方を上手く取り込んだ手法なんだと改めて気付かされました。

どういうことかというと、オピニオンリーダーというのは、あるユーザーが商品を購買する際に、その人(オピニオンリーダー)の意見を参考にして買う商品を決定するという役割を担います。よって、企業はそのオピニオンリーダーに向けたプロモーションを行なうことで効率よく成果を上げることができるという考えになります。

これって、例えば車を買うときとか、パソコン買うときとか、冷蔵庫や洗濯機を買う際に身近な詳しい人から情報を仕入れるということを指しています。

上記で上げたような商品は、金額が比較的高い物で、複数あると困るという特徴があり、そういった商品の場合、選択を間違うと「買い足す」ことではなく「買い換える」ことしかできないため、人に聞いて決定するという傾向になるようです。

ここでは、人に聞くという行為が自分の社会的地位を下げる行為に相当するため、人に聞いて社会的地位を下げるというマイナス点と、人に聞くことによって自分が正しい選択をして幸せになれるというプラス点を天秤にかけて、より幸せになれる方を人が選んでいるという状況があることを忘れてはいけません。

アフィリエイトプログラムにおいては、上記で書いた「人に聞く」という行為を直接は行ないませんが、そのあたりは検索などの技術で補完してる状態になります。

また、市場に関しては既に「オピニオンリーダー経由での販売」が確立してる商品ではなく、本やCD、DVDなど金額が小額で複数あっても困らない商品をターゲットとし、今まで「オピニオンリーダー経由の販売」が未開拓であった市場に切り込んだ形になります。(このあたりかなりいい加減です。)

そして、オピニオンリーダーに成果報酬を与えることにより、消費者、流通者、製作者の3者だけでなく、オピニオンリーダーを含めた4者全員がハッピーになれるという状況を作り出しました。

もちろん、今までも自分の身近な知り合い内で「あのCD良かったよ」とかのオピニオンリーダー的意見を元に購買していたという現象があるわけですが、この現象をWebという広範囲な世界に持ち込み、検索という技術での繋がりにより買おうかどうか悩んでいる人も情報を得られるという状況を作り出しました。

結局のところアフィリエイトという仕組みは、以下の三つのマーケティングの中では基本的な考えを利用したものであるということです。

  • オピニオンリーダー経由の販売
  • ターゲットを限定した市場
  • 顧客ニーズの引き上げ

とことん基本に忠実だってことですね。アフィリエイトをちょっと見直しました。

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2005.10.14

著作権に関する判決文

◆H17.10. 6 知財高裁 平成17(ネ)10049 著作権 民事訴訟事件
http://courtdomino2.courts.go.jp/chizai.nsf/d36216086504bdc349256fce00275162/0c642a4a124dc13d492570970018104b?OpenDocument

著作権だけでなく、知的財産を利用する上で凄く画期的な判例が出ました。

文章が長すぎて全然整理できてないのですが、一読してビビっときたのは以下の一文です。

検討するに,著作権侵害に基づく差止請求や損害賠償請求をするためには,請求する側において,侵害された著作物を特定した上,著作物として保護されるための創作性の要件を具備することを主張立証することが必要であり

これって、ずっと前にJASRACの著作権について言及したことがあるんですが、そのときの私の疑問点が判例という強力な助っ人の参上で、ようやく解決したと言えます。

簡潔に言うならば、JASRACの言い分は間違ってるってことですね。JASRACの全てが横暴だとは思いませんが、間違った解釈で金銭を要求するのは今後は謹んでもらいたいものです。

何よりも、JASRAC自体が間違った解釈で請求を続けてきた過去があるわけです。どうやって清算していくのか、成り行きを見守っていきたいと思います。

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2005.10.07

大筋では納得できた引用問題

明示と表示の違い(http://lan.rgr.jp/diary/2005/09.xhtml#Thirty-One 著者:真名垣 郁夫さん)より引用

因みに、cite属性による出典の明示はISO、IEC、JISも採用した方法です。国際標準化機構、国際電気標準会議、国家規格が認め定めた方法が、ウェブブラウザは表示出来ないと云う理由だけで否定出来るとは思えませんが。

おおっ!根拠が見えてきました。ISO、IEC、JISといった複数の信頼できる(と一般的に解釈される)団体が採用している方法だという理由から「cite属性の引用」が出典元の明示という条件を満たしているとお考えなわけですね。だとすれば納得です。

まあ、おっしゃっるとおり判例でも出ない限り「絶対」ってのはありえませんが、私が納得するには十分な理由になりました。この件に関しては、これ以上異論はありません。

後は派生的な言葉遊びなんで、あまり面白くありませんが…。

明示の意味を辞書で調べてからそういう発言をした方が良いでしょう。

辞書を見てみましたが「はっきり示す」と書いてあります。「示す」と「はっきり示す」の違いは「示す」という曖昧な表現を明確にしてる点にあります。「示す」が、どう曖昧かというと、示すの意味を辞書で調ると分かります。

公衆送信権は決して公衆を対象とした条文ではありません。公衆送信権の「公衆」は「公衆送信」から来た単語であり、公衆送信権の対象が公衆だからと云う理由から来た単語ではありません。

待ってください。

遅い反応(http://lan.rgr.jp/diary/2005/09.xhtml#Twentyseven-One 著者:真名垣 郁夫さん)より引用

著作権法と照らし合わせて合法・違法を判断するのは製作者対製作者の議論であって、閲覧者を根拠にするべきではありません。

元々は上記引用部への発言であり、引用元を明示しなければいけない対象の話をしてたつもりです。それが、公衆送信権だけの話にすりかわってます。

公衆送信権の侵害だと思われる時に「これは引用である」という主張をするための条件として「引用元の明示」があります。そして、その場合に誰に引用元を明示すればよいのかという話です。

というか、私も勘違いしてますね。「誰に対して」といった表現をするから混乱するんです。引用元を明示しておかなくてはならないのは著作物を複製したものに対してです。公衆送信権に関して言えば、公衆に送信される物(=複製物)にちゃんと明示しとけよってことです。

とあれこれ書いてみてから、念のため真名垣さんが公衆送信権でリンクしてた先で引用を調べると

ブロードバンド辞典(http://dictionary.rbbtoday.com/Details/term86.html)より引用

出所を明示するには、一般に著作物の題号と著作者名の表示が最小限必要です

などと書かれてます。これを読んでちょっと笑ってしまいました。「示す」とか「明示」とか「表示」とかって言葉遊びしてても仕方ないですね。

最後に完全に余談ですが、上記辞典のところ読んで気付いたのですが著作権法48条に「出所の明示」ってあるじゃないですか。誰だよ「慣例みたいですね」とか適当なことほざいたのは。って、わしか。

そして、その条文を良く読むと著作者名が分かる場合は著作者名も書けと書いてありました。がびーん、私の引用方法は全然条件満たしてないやん。(というわけで著者というのを追加)

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2005.10.02

議論をする意味

日ごろから議論が好きで、議論に関する新書を読み漁ってます。最近、ちょっと別の分野の本(本業に関わる本)を読んでたのですが、今日久しぶりに積んでおいた新書を手にとって読み始めてみました。

その新書は、「大人のための議論作法」(ISBN:4-569-62592-4)という新書です。

この本は非常に面白いです。私が今まで読んできた新書の中では一番面白いと思います。(まだ途中ですが…)

というのも、しょっぱなから「日本人は議論下手ではない。何故なら、…」という感じで、一般的に日本人は議論下手であるという定説を否定しており、その根拠が非常に納得のいく根拠でした。

他にどんな面白い話が飛び出してくるのか、ちょっとワクワクしてます。さー、続き読むぞー。

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2005.10.01

ブログアラシ認定についての所感について少しへの言い訳

ブログアラシ認定についての所感について少し(http://d.hatena.ne.jp/vooot/20050930/1128082738)

ただ、そうせいじ氏の対応について、いくつか記事を紹介しておきます。

うーん、そういう価値観もあるわけですね。このあたりに明確な主張などないので、そういう価値観があるという話だけでも知識として仕入れておきます。

以降は言い訳になるわけですが、私は記事内で書いたとおり、明らかな悪意が怖くてリンクを貼れませんでした。貼れないではなく、貼れなかったんです。

だったらチラシの裏にでも書いとけと思うでしょう。私も他人のブログを見に行った際の一見の客であれば、そう思います。

では、何故記事をアップしたかというと、私のブログを定期的に閲覧してくださってる方へ、いきなり全然関係ない記事内で「ブログアラシ認定」とコメントされたことに対して説明が必要だと判断したからです。

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